あらゆる機能が失われていくことになる「老化」の影響は
「そんなものまでっ!?」と思ってしまうような、
思ってもみない機能を、奪っていくことも珍しくありません。

その中の1つとして、「もの(食べ物)を飲み込む力」があり
「唾液」さえも飲み込むことができない、つらいケースも存在します。

実際には、徐々に進行していく症状が多く
ある程度は予想できる段階、また典型的な老化現象でもありますが

場合によっては、重大な症状が進行している可能性もあり
少しだけ注意しておくことが必要な症状でもあります。

「病気」と「老化」

「食事(唾液)が飲み込みづらい」という症状は
「嚥下(えんげ)障害」と呼ばれるものになります。

その症状の原因としては、

  • 喉が腫れている、といった「症状に付随する症状」
  • 自律神経の乱れ
  • 唾液・筋肉の減少

いずれかによるものが、大半であると考えられます。

いわゆる、「風邪」を引いている時に起きる
扁桃腺が腫れている等の症状は、喉~食道が物理的に狭まる状態であり
その部分を「通しにくくなる」ことは、当然のことと言えます。

「飲み込みにくさ」を引き起こす、最も典型的な例と言え
年齢に関わらず、発生する症状でもありますが
加齢によっる免疫力の低下によって起きやすくなる、とも言える症状です。

「自律神経」の乱れの症状の可能性も

次に、最も「加齢による飲み込みにくさの増長」に影響すると考えられる現象が
「自律神経」の乱れによる、嚥下障害になります。

自律神経が飲み込みにくさにも影響するの?と思う方は多いと思いますが
これは「唾液の量の低下」にも関わる要素であり

  • 胃の活動の劣化の結果としての唾液の減少
  • 食道の動きの不具合による喉のつかえ
  • 舌が上手く使えなくなる(今まで自動で行っていたことができなくなる)

これらは、典型的なものでもあります。

特に「胸のつかえ」等が見られる場合には、「口に入れてから胃に収める」という
一連の作業に必要な身体機能が、全体的に衰えている可能性が考えられます。

単純な機能障害の場合も

「飲み込むための筋肉」が劣化することも、
加齢による体の変化として、いずれは馬鹿にできないものとなります。

そもそも「唾液が少なくなる」と症状は
加齢による身体機能の低下の過程で起きる現象の1つでもあり
いわゆる「ドライマウス」を招く原因でもあります。

更にそれによって、雑菌の繁殖を招くことで
喉が腫れやすくなる・風邪を引きやすくなるといった
幅広い「喉のつかえリスク」を招くこととなり、年をとるということは
基本的なリスクが連鎖した状態に陥るのです。

「喉」にまつわる加齢による症状は、痰(たん)等とも関わりが深く
場合によっては「気管」も関わっているため、別の角度からの注意も必要と言えます。

気管支も影響している可能性が高く、「息苦しさ」といった
つらく・苦しい症状を招くため早めの対処が必要と言えます。

重大な疾患の症状も疑うべき

そして稀ではありますが、飲み込みづらいという症状が
重大な疾患の、前兆・症状である可能性も考えることができ
基本的なリスクが上昇している中高年の方は、意識しておきたいものでもあります。

まず、典型的・慢性的な症状として「逆流性流動炎」による嚥下障害は
中高年以降にリスクが上昇する症状として、珍しくはありません。

これも、あくまで「付随する症状としての嚥下障害」と言えますが
「食道がん」や「咽頭癌(いんとうがん)」といったリスクに関しても
全く関係がない、とは言えず、むしろリスクを高める要因になります。

「扁桃腺の腫れ」といったものとは異なるもの、
また、慢性的に逆流性流動選の症状の自覚がある際には
一度検査を受けること、根本的な要因を優先して改善することが大切です。

「甲状腺」の腫れによる可能性も

また唾が飲み込みづらい・胸がつかえる、という症状は
「甲状腺」が腫れている際に、現れる症状の1つとしても知られています。

甲状腺とは、喉の前面下部にある器官であり
「甲状腺ホルモン」を分泌する、重要な臓器の1つです。

この甲状腺の炎症や、腫瘍の発生によっても
喉・胸のつかえ、というものが発生することになります。

良性・悪性のいずれかによっても、処置は大きく異なることになりますが
甲状腺のトラブルというのは、早期の治療で完治することも多い一方で
「自己免疫機能」に関わるものや

  • バセドウ病
  • 橋本病

といった、複雑な症状である可能性を秘めたトラブルでもあります。

これらの症状は、基本的に「原因不明」と言われていますが
甲状腺の腫れが見られるものであり、「可能性」だけでも知っておくことが大切です。

甲状腺の関わる疾患というのは、基本的には稀なものと言えますが
「更年期障害」と似た「じわじわ不便になる」ことが特徴的であり、早急に対処したい症状です。